酸っぱい果物はビタミンCが多い? レモンとビタミンCにまつわる誤解

ビタミンCがいっぱい含まれている果物といえばレモン。そんなイメージを持っている人は多いでしょう。ビタミンCが多いことをアピールする飲食物には「レモン◯個分のビタミンCが~」なんてフレーズがつきものです。そもそもビタミンCは、レモンやライムが長期航海中の船員たちを苦しめた壊血病の治癒に効果があったことをきっかけに発見されたものです。そしてレモン1個分100gに含まれるビタミンCが100mgほどで、これはちょうど大人が1日に必要とするビタミンCの摂取量と同じです。このようなことから、レモンはビタミンCの量をあらわす基準に使われるようになったのでしょう。しかし、実はレモンはそれほどビタミンCを効果的に摂取できる食物ではないのです。

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例えば、レモン1個分と同じ100gに含まれるビタミンC量を見ても、赤ピーマンや黄ピーマン、芽キャベツなどのほうが多いですし、そもそもレモン1個に100mgのビタミンCが含まれているとはいえ、レモンを丸ごと食べる人はほとんどいませんよね。しかし、柿やキウイ、グレープフルーツなら1個食べれば、1日に必要なビタミンCが摂取できますし、イチゴも数個食べれば十分に必要量に届きます。日常的にレモンは香りづけのために果汁を使うことが多いでしょう。レモン1個分の果汁には18mgのビタミンCが含まれていますが、これはブロッコリー小房1つ分とほとんど同じぐらいの量です。レモンは他の食材と比べて、特別にビタミンCが多いわけではないのです。

また、ビタミンC=レモンというイメージから、ビタミンCは酸っぱいというイメージもありますが、実はそういうわけでもありません。レモンの酸味はビタミンCによるものではなく、クエン酸という有機酸によるものです。確かにビタミンCは多量になれば、酸っぱさを感じるようですが、食物に含まれる程度では、そこまで強い酸味にはなりません。つまり、酸っぱさとビタミンCにもとくに関連性はないのです。ちゃんとビタミンCを摂取したいときは、こうしたイメージに惑わされることなく、数値をチェックするようにしましょう。

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