「夏も近づく八十八夜」の新茶はなぜ美味しいの?

文部省唱歌である『茶摘み』の「夏も近づく八十八夜♪」という詞は、立春から数えて八十八夜の5月2日頃に茶摘みをする情景を歌ったもの。地域や品種によって異なりますが、実際に3月下旬頃に出始めたお茶の新芽は、それから30~40日ほど経った、この5月上旬頃に摘み取られます。この最初の茶摘みで収穫されるのが、いわゆる「一番茶」や「新茶」と呼ばれるものです。それから50日ほどで育ってくる新たな新芽を収穫したものが「二番茶」、その次の新芽を収穫したものが「三番茶」というわけです。

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昔から八十八夜の新茶は「不老長寿」や「無病息災の縁起物として珍重されてきました。そして、縁起をかつぐという意味合いだけでなく、一番茶は品質も極上なのです。お茶のうま味はテアニンというアミノ酸の量によって左右されます。量が多ければ、それだけうま味が強くなり、少なくなれば、うま味より渋みが買った味になってしまいます。一番茶には、このテアニンが豊富に含まれており、その量は二番茶の三倍以上。テアニンの量は二番茶、三番茶と次第に減っていくので、その年の最初に収穫される一番茶はもっともうま味が強く、高品質なものになっているのです。

また、上質の一番茶は「折り摘み」という手作業で新芽を選んで丁寧に摘み取られています。そのために収穫量が限られており、品質だけでなく値段もどうしても高くなってしまいます。一番茶の新芽を収穫した後はハサミ摘みや機械摘みとなり、その後に残った茶葉や三番茶以降の成熟した茶葉を摘んだものが「番茶」の素材となります。この茶葉にはテアミンが少ないので、番茶はあっさりした味わいになっています。

お茶が日本に入ってきたのは1200年前頃とされていますが、昔は高級品で庶民が楽しめるようになったのは大正時代からだとか。そんなお茶の中でもとくに品質が高い一番茶を季節ものとして味わえるのは考えてみれば贅沢な話かもしれません。それでも、前年の秋冬から蓄えられた成分がたっぷり含まれた一番茶の若々しく芳醇な香りと味わいは、この時期ならではのお楽しみ。ゆっくりと寛いで飲みたいものですね。

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